狗尾草の気まぐれ

きまぐれにポケモンなど

JCS使用構築 「身代わりレックウザ軸」

 

はじめに

JCSお疲れ様でした。

自分は最高レート1756、最終172位と微妙な結果だったのですが、満足のいく構築を作成できたので、参加記念に今回使用した構築について紹介します。

 

使用構築

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構築方針

ムーンシリーズを振り返って感じたこと

 グラゼルネを使って参加したところ予想以上にメタが行われていて、勝てない印象があった。また、ムーンシリーズの記事を見てみると好成績の方にはある程度の傾向が見受けられた。そのため以下のことについて意識しながら構築を作ることを目指した。

 

・命中安定技を中心に組む

自分が思っている以上に根源のないカイオーガで抜けている人がいたため、技外しによる負けを限りなく減らすべきと考えた。そこで、エースは命中安定技のみで組むことを決意。また、命中85以下の技は使わないことにした。

 

・相手側が予想しないポケモンを入れる

PGLランキングで持ち物TOP10に入っていない持ち物を持った面白ポケモンや、スタンダードでないポケモンを入れつつ好成績を収める人が一定数いるため自慢のポケモンを採用することにした。

 

ウルトラシリーズについて

パワーのある伝説は、

の5体であり、特には頭一つ抜けたパワーがあると考えた。

また、最も多い並びは

の3つであると考えた。そこで、構築を組むにあたり以下のことについて意識しながら構築を作ることを目指した。

 

・トップメタの並びを使わない

この3つの並びは多くのパーティーに対策され、明確な立ち回りを考えられている可能性が高いため、easy loseされる恐れがあると考えた。

 

・トップメタの並びにに不利をとらない構築づくり

後半からの対戦でトップメタの並びに多くマッチングすることは明らかであると考えたため、少なくとも対等以上に戦える必要があると考えた。

 

レックウザに隙を見せない並び

は出来る限り強く対策すべきと判断

 

構築経緯

このルールで最もパワーがあると思っていたレックウザを(主に初手に出して)使用していたところ、相手側の処理方法が見えてきた。高速アタッカー(テテフ、コケコ、ボーマンダ)などによる上からの処理や凍える風や岩石封じ、ほっぺすりすりなどのS操作+襷ケアができる動きである。そのため、高速メガ枠に強いカプ・テテフと組ませながら、S操作技に強い身代わり持ちメガレックウザが強いのではないかと考えた。また、剣の舞を持たせ、抜きエースとして活躍させたかったため、取り巻きはサポート性能とレックウザに強い禁伝に強いポケモンが良いと判断。そこで、猫+ネクロに強いガオガエン、怒りの粉+ゼルネアスに強いモロバレルを採用。

次に目を付けたのが(日食)であり、ウルトラバースト前はに強く、ウルトラバースト後はに強いという面白い性能を持っていることが分かった。また、テテフネクロというパワーある選出が可能となるため、ネクロズマを採用。

更に、ゼルネアス、トリル軸に対抗する手段としてトリルを打てる方が良いと判断。ここまででおおまかに構築が決定した。

ここまでで、イベルタル、カプ・コケコが辛く、強いポケモンを採用しようとしたが、妙案が思いつかなかったので妖Zカプ・コケコを採用することにした。

 

ゲームプラン

基本的にはレックウザ育成ゲームを行い、A2↑の状態を目指す。しかし、この構築にはテテフネクロによる火力の押し付けや、トリル+モロバレルの集団催眠といった強いサブプランがあるため、相手によって最適な戦術を選択することを目指した。

 

個別解説

 レックウザ

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レックウザ@混乱実

陽気

196(124)-218(140)-123(20)-x-131(84)-168(140)

H:4n

陽気珠レックの画竜点睛が6.3%の乱数一発

控え目カプテテフのムンフォ確定耐え

S:準速メガレックウザ抜き

A:余り

構築の軸。身代わり持ちレックウザは環境にほぼ居ないため、考慮されることがなく、一方的なアドバンテージをとることができる。身代わりの利点はS操作技を身代わりが耐えるだけでなく、猫騙しの無効化、威嚇の無効化、守る択での安定行動など、非常に使い勝手の良い技であった。

実際に身代わりが耐えた技を列挙すると、レヒレの凍える風急所(C4振りなら確定耐え)、レヒレのこご風+ガオガエンの蜻蛉、ガオガエンフレアドライブメガガルーラの親+子の猫騙し(A252なら急所率込みで84%くらいで耐える)、乱気流状態での原始カイオーガの根源…等々

技は画竜点睛、身代わり、剣舞まで確定となり、この時点でほぼ完結していた。

色々考えた結果、鋼タイプへの打点となる技が欲しいと考えた。そのため、鋼タイプで数が多そうなネクロズマドータクンに刺さる噛み砕くとした。この枠はパーティとの相談の枠になると思う。(テテフを採用しないなら神速が丸い気がする)

持ち物は、身代わりを使うため襷、鉢巻は論外。珠は使用していたが、HP管理がシビアであったため却下。「ピンチになったら勝手に回復するメガボーマンダって強そうですよね」という着想の元、身代わりと相性の良い混乱実とした。(某理論の記事で身代わり+回復+積みは強いって書いてあった気がする)

初手に安定して選出するためには多くのパーティにいるテテフに縛られない必要があると判断。そのため、HDはテテフの特化ムンフォ耐えとした。ちなみに、H4振りメガレックウザを確定一発に調整された攻撃(硬いマンダの流星とか)を丁度耐える。

 

 ネクロズマ

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ネクロズマ@ウルトラネクロZ

勇敢(最遅)

日食:204(252)-229(252)-147-134(4)-129-73

ウルトラ:204(252)-240(252)-117-188(4)-117-120

HAぶっぱ

この構築の2匹目の禁伝

ゼルネアスやカイオーガに強い打点となるA特化

威嚇を刺されても火力が出るように勇敢

最遅にすることで、ウルトラ化してもトリル下で多くの禁伝よりも早く動くことができたが、遅いことによる弊害も存在するのでSラインは諸説であった。

技はフォトン、トリルは確定。丁寧に扱うためにも守るが必要。@1は、ガオガエンに刺さる技が必要だったため大地とした。

持ち物はウルトラ化するためにZだったが、伝説にZを持たせることで、基本選出にパワーがあってよかった。

また、この並びで読まれないのか、かなりトリルが刺さっていた。

 

カプ・テテフ

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カプ・テテフこだわりスカーフ

控え目

145-x-95-200(252)-136(4)-147(252)

CSぶっぱ

初手に伝説と並んで出す駒。

 無振レックウザを確1にするため控えめ

技はサイキネ、ムンフォに加えて、構築単位で重いルナアーラに対して打てるシャドーボール、ゼルネアスに対して打つ場面があると期待してのマジックルーム

しぜんのいかりは打ちたい場面がほとんどなく、外しが負けに直結する恐れがあると判断したため不採用。

モロバレル

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モロバレル@きあいの襷

なまいき

221(252)-105-91(4)-150-145(252)-82

HDぶっぱ

この構築の影の立役者

襷+いかりで技を吸うのはもちろんのこと、レヒレ入り以外にはトリル下で胞子を打ってるだけでゲームが終了することが多かった。

ウルトラシリーズではバレルへの対策が薄くなったらしく、通りが良かった。

ガオガエン

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ガオガエン@突撃チョッキ

いじっぱり

201(244)-169(148)-111(4)-90-122(92)-83(20)

ここまでで破壊するのが難しい鋼タイプがいる構築と、ネクロ入り、バレルが出せない構築に対して選出する駒

耐久をある程度確保しつつ、打点を高めるためにAに大きく配分し、持ち物はチョッキとした


カプ・コケコ

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カプ・コケコ@フェアリーZ

おくびょう

155(76)-121-106(4)-145(236)-102(52)-184(140)

HB:A252レックウザのA+2神速が6.3%の乱数一発

HD:コケコのフェアリーZ耐え

C:できるだけ高く

S:最速レックウザ抜き

ネクロズマイベルタルに対して余りにも無力で不利をとるが、無視できる数でないため、強いポケモンとして採用。

選出機会は少なめであったが、予想していた活躍はできた。

 

基本選出

先発 レックorネクロ+テテフ

後発 レックorネクロ+バレル

先発の伝説は基本的にレックウザだが、ゼルネ、コケコ入りなど不利をとるポケモンが多い場合はネクロを先発に据える

基本選出にメガ、スカーフ、木の実、Z、襷が入っているのが個人的には気に入ってます。(シングル勢並みの感想)

 

先発 レックorネクロ+テテフ

後発 レックorネクロ+ガエン

ヒレ、ネクロ入りに対しての選出

サイクル戦になることが多かった。

 

感想

 普段はシングルレートにしか潜っていないので、本格的なダブルの活動はVGC2019が初めてでした。サンシリーズでは16に乗るのが精一杯でしたが、ムーンシリーズ、ウルトラシリーズと徐々にレートは高まったので構築レベルの成長は実感できました。

 構築に関してですがかなり強く、easy winはたびたび起こりましたが、easy loseはなかったと思います。

当たった中で無理なポケモンはHBゼルネ(+2画竜点睛耐え)と吠えるグラードン入り位で残りの構築にはほとんど優位が取れていました。

しかし、自分のプレイングレベルがかなり低く、プレイングミスをしていたり、技の選択時間に間に合わないことが2試合に1試合はあったため、その分負け数を積み重ねてしまったことが反省点です。(7分使い切って負けてしまった試合もあった。)

次回このようなイベントに参加するときは、しっかりとプレイングレベルを磨いて参加しようと思います。

サンシリーズから考察や個体準備を手伝ってくださったり、一緒に合宿を頑張ってくれた流星ダブル勢の皆さん、本当にありがとうございました。

 

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